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<展望 郡市政>仙台市長1期目折り返し(下)インタビュー/音楽ホール 年度内に決断

インタビューに答える郡市長

 8月に1期目の任期を折り返した郡和子仙台市長は河北新報社のインタビューに応じた。音楽ホールの建設地に関し「文化芸術の拠点としてふさわしい場所はどこか、多様な観点を考慮して決める」と述べた。
(聞き手は報道部・横川琴実)

 −任期を折り返した。
 「4月にいじめ防止条例を施行し、35人以下学級や切れ目のない子育て支援を拡充した。評価は市民に委ねるが、この2年は夢中でやってきた。市長選で若者の地元定着を促す給付型奨学金を公約した。奨学金返還に苦労する若者は多く、その意味で就任後に創設した奨学金返還支援制度は大きな一歩だ。給付型は国の動向を注視する」

 −改選後の市議会とはどう向き合うか。

■丁寧に対話を

 「地方自治は首長と議会の二元代表制。与党、野党の区分けが適当かという思いがある。議会の意見には誠実に耳を傾け、丁寧に説明し、理解を得る努力をする。この姿勢は就任直後から何ら変わっていない」

 −音楽ホールの建設地の決断が迫る。
 「市中心部のまちづくりにどういう意味を持つのか。交通アクセス、文化芸術拠点としてふさわしい場所はどこか。多様な観点を考慮し、年度内に決めたい」

 −新県民会館を検討する宮城県とはどう調整する。
 「二重行政の批判を受けないよう村井嘉浩知事とは情報交換するが、県のホールは主にポップス系、市はクラシック音楽など生音源が楽しめる音響重視。互いに同じ施設を二つ建てる認識はない。私と知事がうまくいってないと思う人もいるかもしれないが、関係は良好であり、少しずつ理解が進むと期待する」

 −道路照明灯問題で管理職に損失額の穴埋めを求めた。決断の決め手は。

■責任 心に刻む

 「長期間、全く気付かず放置されたことが本当に驚きだ。公金処理なのにマニュアルもなく、引き継ぎもあったかどうか。責任はすごく重い。議会から『責任のありようを軽々に言うな』と言われたが、あしき慣例は駄目だと職員の心に刻んでもらうため決断した」

 −いつ決めたか。
 「市民に申し開きできないと、ずいぶん前から考えていた。金額が大きく私一人では賄えないし、誰かに責任を負わせるものでもない。悩みに悩んだ結果だ」

 −10月に都心再構築プロジェクトが始動する。
 「JR仙台駅前、旧さくら野百貨店跡地の再開発は関心が高い。仙台の顔であり、にぎわいや経済活動の中心地。プロジェクトの重点地域であることは間違いない。どのような集積がまちづくりとして望ましいか。市の見解を開発者側に伝え、一緒に取り組む部分もある。意思疎通を図り、支援メニューを考えたい」


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2019年09月19日木曜日


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