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鈴木「結果出す」パラバドミントン・女子単 世界選手権は銀、五輪前哨戦へ気合

世界選手権の女子シングルス(上肢障害SU5)決勝で中国選手と戦う鈴木=8月25日

 8月にスイスであった障害者バドミントンの世界選手権女子シングルス(上肢障害SU5)で世界ランキング1位の鈴木亜弥子(七十七銀行)が銀メダルを獲得した。「決勝で勝てなかったのは私の今の実力。ここで出た課題を克服して、次は勝ちたい」と雪辱を期す。
 最大のライバルが決勝で敗れた中国選手。昨年のバンコク・アジアパラ大会や4月にあったドバイでの国際大会でも難敵の前に屈した。「今後、お互いが研究し合う中で、もっと進化したい」と闘志を燃やす。
 世界選手権は第1ゲームを奪いながら、その後2ゲームを連取された。課題はフットワークだ。第2ゲームの途中から脚に疲労がたまり、動きが鈍くなった。歩幅が狭くなったことでシャトルまでの到達が遅くなり、攻めも単調になった。「試合開始直後のスピードを保てる練習が必要」と体力向上に力を注ぐ。
 埼玉県出身の32歳。生まれつき右腕に機能障害がありながら健常者の大会で実績を残した。東京経大3年時にパラ競技へ転向。09年世界選手権、10年アジアパラ大会を制して一度は現役を退いた。東京パラ大会でバドミントンが採用されることが決まり現役復帰。16年5月、七十七銀行に入った。
 世界の頂点を知る第一人者として競技普及への思いは強い。「結果を出さないとPRにはならない」。自身にかかる期待の大きさは十分承知している。
 11月に東京・代々木第一体育館であるジャパンパラ国際は来年のテストイベントを兼ねる。東京パラ大会出場を狙う鈴木は「パラリンピックと同じ会場で試合ができるのは貴重な経験。観客席からの眺めを含め、コート内外から吸収したい。外国の選手に金メダルを渡すつもりはない」。前哨戦となる大会に向け、気合を入れた。
(剣持雄治)


2019年09月20日金曜日


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