宮城のニュース

いじめ情報流出、2教諭が指針違反認識 学校の危機意識欠如露呈

仙台市のいじめ認知件数 2017年度

 仙台市教委はリサイクル推進のため、市立学校で紙の裏面を再利用することは認めているが、2010年度に定めた個人情報の管理指針で、児童生徒や保護者に配布する文書は裏面の再利用を禁止している。宮城野区の市立中の教諭は指針違反と知りながら、漢字テストの模範解答を裏面に印刷。その中の1枚にいじめ事案の内部資料があった。
 市教委によると、指針は個人情報の記載がある文書は裁断機などを使って廃棄するよう定める。紙の裏面の再利用は、教職員の打ち合わせ用や試し刷りに限るとし、使う場合も情報流出に注意するよう求める。
 今回、模範解答を印刷したのは60代の男性教諭。今月3日、指針違反と認識しながら90枚の裏面に印刷した。配布した30代の男性教諭も指針に反する裏面使用と分かった上で、5、6日に2年生の生徒81人に配布した。
 いじめ事案の内部資料は6月下旬にあった市教委、学校、市子供未来局の担当者によるいじめ対策、不登校に関する打ち合わせ用に作成した。指針に基づく適正な管理がなされず、裏面を再利用する紙を保存する箱に混入したとみられる。
 市内では14年以降、中学生がいじめを訴え、自殺する事案が3件続いた。市は4月にいじめ防止条例を施行して再発防止に取り組むが、今回の情報流出は学校や教職員の危機意識の欠如を露呈する形となった。


関連ページ: 宮城 社会

2019年09月21日土曜日


先頭に戻る