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島田飴まつり伝承会メンバーら静岡へ「髷がなかったら飴もなかった」

髷娘に島田髷をかたどった島田飴のレプリカを紹介する高橋さん(右)=15日午後、静岡県島田市

 宮城県大和町の吉岡八幡神社に伝わる縁結び行事「島田飴(あめ)まつり」(例年12月14日開催)の伝承会メンバーが、島田飴のモチーフとなった女性の髪型「島田髷(まげ)」のルーツをたどり静岡県島田市で15日に開催された「島田髷まつり」に初めて参加した。関係者は飴と髷が結ぶ「島田」の縁に交流の拡大を誓った。
 島田市を訪れたのは伝承会副会長で介護士の高橋秀和さん(39)=大和町鶴巣=。昨年12月、伝承会仲間の自宅に静岡県内の親類から白菜が送られた際、白菜を包んでいた静岡新聞に島田髷に関する記事が掲載されていたのがきっかけだった。
 鎌倉時代に島田出身の遊女・虎御前が考案したとされる島田髷を紹介した記事を読んだ高橋さんは「髷がなかったら飴もなかった。これも何かの縁」と髷まつり訪問を決意した。
 まつり当日は、さまざまな型の日本髪や島田髷の髷娘62人がそろいの浴衣姿で市内各地で踊りを披露。高橋さんも縁起物の飴や花飾りを髷娘らに配ったり、飴まつりで披露する縁結びの口上を披露したりするなどして交流を深めた。虎御前の供養祭にも参加したほか、髷まつり保存会の鈴木房雄会長には島田飴の実物大のレプリカも紹介した。
 まつりに参加し、高橋さんと懇談した染谷絹代市長は「島田髷が日本中を魅了しているのは誇りだ。12月の飴まつりに合わせ、ぜひ大和町を訪問したい」と前向きに話した。
 民間レベルで進む交流に、大和町の浅野元・町長も「これを機に交流が広がっていけば町としてもありがたい。市長が来町されるなら大歓迎だ」と語る。高橋さんは「髷まつり関係者や市民のみなさんとの交流が楽しく、飴まつりにも通じる温かさを感じた。島田飴と島田髷が地域を越えてつながりを強めていけるように、来年もぜひ参加したい」と笑顔を見せた。

[島田髷まつり]島田髷を考案したと伝えられる鎌倉時代の遊女・虎御前をしのぶ恒例行事。1933(昭和8)年9月に虎御前感謝祭が行われて以来、「島田髷まつり」として毎年9月第3日曜日に開催。髷娘たちが手踊りをしながら歩く「島田髷道中」の後、虎御前の菩提(ぼだい)寺である鵜田寺で髷供養感謝祭を行う。


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2019年09月22日日曜日


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