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脅威 生々しく 陸前高田・県津波伝承館が開館

津波に流されて壊れた田野畑村消防団の消防車
津波伝承館の入る建物(中央)と高田松原津波復興祈念公園の整備エリア(奥)

 岩手県東日本大震災津波伝承館が岩手県陸前高田市の国営高田松原津波復興祈念公園内に完成し22日、開館した。遺物や映像、被災者の証言で津波の脅威を伝え、広く教訓を発信する。
 館内には震災資料約150点を展示。津波で流失した市内の気仙川河口に架かっていた気仙大橋の橋桁の一部、同県田野畑村で被災した消防車両を展示した。
 「教訓を学ぶ」エリアは地震発生直後からの主な出来事を時系列に並べ、津波の犠牲になった人や助かった人の行動を紹介する。
 初日の入館者は約2000人。震災後初めて陸前高田市を訪れたという一関市の会社員菅原健弘さん(31)は「証言が心に刺さり、胸が痛んだ。当たり前の日常の大切さを改めて感じた」と話した。
 熊谷正則副館長は「何百年も続けていかなければならない施設。各地の伝承関係者との人的ネットワークも築きたい」と語った。

[岩手県東日本大震災津波伝承館]鉄筋コンクリート2階で展示面積は1155平方メートル。展示制作費は約7億7000万円。併設する道の駅「高田松原」と合わせて建物は国が計21億円で整備した。被災3県では最初の県営震災伝承施設の開館となる。開館は午前9時〜午後5時。入場無料。連絡先は同館0192(47)4455。


2019年09月23日月曜日


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