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自分の言葉で震災伝えたい 気仙沼・階上中の生徒、語り部活動 近く開始

気仙沼向洋高旧校舎の屋上から津波の脅威を説明する生徒
来館者に津波の脅威を説明する階上中の生徒

 東日本大震災の津波で200人以上が犠牲となった気仙沼市階上地区にある階上中(生徒112人)の生徒が、震災の語り部活動をする準備を進めている。23日には活動拠点となる「市東日本大震災遺構・伝承館」で、地元の語り部を講師に迎えて研修会を開いた。来月中旬にも、来館者に震災の教訓を伝える予定だ。
 研修会には1〜3年生の計19人が参加した。市内で活動する「けせんぬま震災伝承ネットワーク」の語り部から説明を受け、震災遺構の気仙沼向洋高旧校舎を回り、実際に語り部活動に挑んだ。
 3グループに分かれた生徒たちは、現役の語り部の指導を受けながら、交代で被災状況などを説明。居合わせた来館者に、自らの被災体験を交えながら津波の恐ろしさなどを伝える生徒もいた。
 2年小野寺夏美さん(14)は「当時は幼稚園児だったが、避難所から見た津波の記憶が残っている。震災を学び、恐ろしさを伝えたい」と強調。2年鈴木朔弥さん(14)は「教わった被災の様子を自分の言葉で伝えるのは難しい。風化を防ぐためにも震災を語り継ぐことは大事」と話した。
 同校は防災教育に力を入れる。これまでも生徒たちが、住民たちに震災時の行動を尋ねたアンケートをまとめたり、避難所の設営マニュアルを作成したりしてきた。
 語り部活動も防災教育の一環で、10月12日に伝承館である国際協力機構(JICA)の研修で生徒たちが語り部を務める。菅原定志校長(58)は「津波で大きな被害を受けた階上地区で育った生徒たちが、震災の教訓を全国に発信する役割を果たしてほしい」と期待する。


2019年09月24日火曜日


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