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<囲碁・竜星戦>一力竜星3度目のV 竜星戦で上野女流棋聖下す

一力遼竜星

 テレビ囲碁の「第28期竜星戦」の決勝戦が23日、東京都千代田区で打たれ、仙台市出身の一力遼竜星(22)が上野愛咲美(あさみ)女流棋聖(17)に白番中押し勝ちして連覇、3度目の優勝を果たした。
 上野女流棋聖は、年齢や性別による出場制限がない一般棋戦で女性棋士として国内史上初めて決勝に臨んだ。一般棋戦で女性はベスト8が最高だった。
 決勝戦は黒が右下で一間ジマリ、白は左辺に2連星の布石で始まった。右上で白のカカリから競り合いが起き、中央の戦いに発展する。白は上辺で地を取りながら中央の黒を攻める。黒は眼形を確保し、治まり、一段落。
 中盤、左下で黒の両ガカリから起きた戦いが再び中央に及び、黒が逆に中央の白を攻め、大石が絡んだ難解な攻め合いになる。白はぎりぎりでシノギ、欠け目生きという珍しい形で生きる。ここで白が優勢となり、終盤、黒が左上に手を付け追い上げたが、白は的確に対応し、押し切った。
 一力竜星は昨年度、竜星戦、阿含・桐山杯、NHK杯の早碁3棋戦を全制覇。来月5日に京都市で行われる阿含・桐山杯も決勝戦に進出している。

中盤苦しい展開/一力竜星の話 中盤、少しやり過ぎた手が何個かあり、白の大石が非常に危なくなり、苦しい展開になった。投了してもおかしくなかった。最後に両コウの形ができて生きられ、いけると思った。

◎上野女流棋聖 何か間違えた

 女性棋士として前人未到の頂を目指したが、わずかに届かなかった。第28期竜星戦決勝で敗れた上野愛咲美女流棋聖。あどけなさの残る17歳は、終局後に「何か間違えちゃいました」と頭をかいた。
 午後8時すぎ、東京都千代田区の日本棋院にある対局室に、白いカーディガン姿の上野女流棋聖と対戦相手の一力遼竜星が姿を現した。入室時は笑顔を見せていた上野女流棋聖だったが、着席すると一転して表情に厳しさが加わった。
 一力竜星を投了寸前まで追い詰めたが、決め損ねて逆転を許した。上野女流棋聖は「取れそうもない石が取れそうになり、動揺してしまった。ここまで来られたことが奇跡なので…」と話した。
 竜星戦は全棋士に参加資格があり、1手30秒未満の早碁。対局が始まると、秒読みの声が響く中、2人は軽快に手を進めていった。


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2019年09月24日火曜日


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