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山形桐箱で貴重な古書守る 老舗「よしだ」と百貨店「大沼」共同開発

山形桐箱のブックケース

 山形市で伝統工芸品「山形桐箱(きりばこ)」を手掛ける「よしだ」と同市の百貨店「大沼」が、オーダーメードの桐箱ブックケースを共同開発した。名付けて「本の正倉院」。美術品収蔵の高床式倉庫にちなんだ。高気密で防虫、調湿効果に優れた桐の特色を生かし、紫外線や傷から貴重な古書を守る。
 本の正倉院は、ふたを着脱するタイプで、縦、横、奥行きの合計で価格が決まる。税別で合計40センチまで1万2000円、合計60センチまで1万6000円など。希少本や豪華本のコレクターを主な対象に受注生産し、最長でも3週間ほどで手元に届ける。
 よしだの吉田長芳社長(52)が2月、市売上増進支援センター「Y−biz(ワイビズ)」に経営相談したのがきっかけ。「桐箱の需要はサクランボの季節や、中元、歳暮に限られる。時季に左右されない商品開発が課題だった」と話す。
 ワイビズからパートナーとして紹介された大沼が、ブックケースの商品化を提案。それぞれ創業90年、320年という老舗同士のタッグが実現した。
 大沼本店7階のギャラリーで注文を受け付ける。インターネットでの取り扱いや書店との連携も予定し、愛蔵本の価値を維持したい国内外のコレクターに応える。吉田社長は「木は生き物なので、本を締め付けたりしないよう寸法調整など微妙な加減に技を凝らしている。本と同様、末永く役目を果たせると思う」と語っている。
 連絡先は同ギャラリー023(622)7111。


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2019年09月24日火曜日


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