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<楽天>ウィーラー千金弾 チーム導く大仕事

6回東北楽天2死一塁、左越えに逆転2ランを放ち、両手を広げて喜ぶウィーラー(写真部・佐藤琢磨撮影)

 打った瞬間、ベンチも観客も総立ちとなった。0−1の六回、左越えの逆転2ランを放った東北楽天のウィーラーが大歓声の中で悠々と本塁を踏んだ。「実はプレーしていると歓声はあまり聞こえないんだ。でも、最高の瞬間だというのは分かったよ」。クライマックスシリーズ(CS)進出を呼び込んだ助っ人に人懐っこい笑みが戻った。
 リーグ優勝を目指し中4日で臨んだ先発千賀の唯一の失投を見逃さなかった。「初球のスライダーが甘く入ったので、甘くなるボールは狙っていた」。浮いたフォークボールを一発で仕留めたウィーラーは胸を張った。
 6〜8月の月間打率は全て1割台。2軍落ちも経験した。5年目で経験したことのない不振に苦しんだが「何事も最後までやり通す性格。諦めるのは嫌いなんだ」。今季、味方がリードされている場面では11本塁打を放っている。その逆境での強さを大一番で発揮した。「諦めなければ、こうして最高の場所に立てる」。自身にも言い聞かせるように喜びをかみしめた。
 目標は「人間性が素晴らしい」と尊敬する平石監督の胴上げだ。「胴上げされている時に、彼の頭をたたくのは僕の役目」と笑う。
 指揮官は「よくやってくれた」とウィーラーら全選手をねぎらい、CSに向けては「挑戦者としてぶつかっていくだけだ」。その鋭い眼光は、まだ成し遂げていない本物の歓喜を捉えていた。(狭間優作)


2019年09月25日水曜日


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