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<ラグビーW杯>釜石住民、海外客ら大漁旗で出迎え

観戦に訪れたウルグアイ代表の外国人ファンに「津波伝承うちわ」を配り交流する地元高校生=25日午前11時25分ごろ、釜石市鵜住居町

 釜石鵜住居復興スタジアム周辺では、地元の人たちが笑顔で海外からの観客をもてなした。
 最寄り駅の三陸鉄道鵜住居駅では、釜石でのラグビー応援に欠かせない大漁旗が出迎えた。旗を振った宮古市の無職下本修さん(55)は「外国の方々も笑顔で応じてくれ、国や言葉は違ってもつながっていると感じた」と語った。
 大きな関心が寄せられたのは東日本大震災の教訓を伝える活動。釜石高生らでつくるグループは、津波伝承うちわ約2000枚を配り、防災教育の大切さを日本語と英語で訴えた。2年の中村希海さん(16)は「受け取った人がすぐ読んでいた。震災と釜石に関心を深めてくれたと思う」と話した。
 駅に隣接する震災の伝承施設「いのちをつなぐ未来館」にも多くの人が立ち寄り、津波被害の生々しい痕跡を示す展示物や映像を静かに見ていた。
 三陸や東北のご当地グルメの店もお目見え。岩手県大槌町の郷土料理「すっぷく」を販売した藤原テエ子さん(72)は「地元の味を多くの人に知ってもらえた」と満足そうだった。
 釜石商工高3年の高堰(たかせき)巧さん(17)はボランティアとして行列の整理などを担った。「知らない国の人からも、日本語で『ありがとう』と感謝されうれしかった」と笑顔だった。


2019年09月26日木曜日


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