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柳葉さん生駒さん、秋田で存在感 映画「光を追いかけて」

米農家の役で、秋田弁で熱演する柳葉さん(製作委員会提供)
映像をモニターで確認する成田監督(中央)=22日、秋田県井川町

 秋田県井川町などが舞台の青春映画「光を追いかけて」の撮影が現地で10日に始まり、27日までの予定で続けられている。思春期の中学2年生と町民らの心の成長を描く。映画初監督の成田洋一氏(58)=秋田市出身=は「思った以上に秋田の景色がきれいに撮れている。地元生まれの役者に助けられた」と話す。

 主演を務める少年と少女の脇を、大仙市在住の俳優柳葉敏郎さんと由利本荘市出身で「乃木坂46」で活躍した生駒里奈さんが固める。柳葉さんは米農家の男性、生駒さんは中学校教師という重要な役を担う。少年を中川翼さん、少女を長沢樹(いつき)さんが演じる。
 「柳葉さんが秋田弁で入ってくると一気に秋田色が濃くなる。生駒さんも強い思いが芝居に出ている」と成田監督は存在感にうなる。主演の2人にも「役に入り込んでおり、撮り直しが少ない」と喜ぶ。
 映画のタイトルは、仮題「ミステリーサークル・チルドレン」から「光を追いかけて」に変更した。
 映画は、28年前に井川町に住んでいた成田監督の叔父が未確認飛行物体(UFO)と、地上に出現した不思議な模様の「ミステリーサークル」を見たとの実話から着想した。
 舞台は架空の秋田県鷲谷(わしや)町。東京から転校してきた少年が謎の光を追いかけると水田にミステリーサークルを見つけ、横たわる少女と出会う。ミステリーサークルを巡る騒動はやがて、学校や町を巻き込みながら人々を成長させていく。
 中川さんは「秋田だから見える景色、経験できることを共演者、スタッフと体感しながら頑張ります」、長沢さんは「初めての映画に、初めての秋田。たくさんの方々の協力で緊張感を持ちながら撮影に臨んでいます」とのコメントを出した。
 井川町での撮影は来春にも行われる。映画は上映時間100分。2021年春の公開予定。

◎ロケ地の秋田・井川町 支援充実

 映画「光を追いかけて」の主要舞台となる秋田県井川町では、8月に支援組織「町映画製作を支援する会」(会長・斎藤多聞町長)が設立された。食事の炊き出しや町施設を使った宿泊先の提供を行っている。
 9月22日、旧井川小の校舎で重要シーンの閉校祭の場面が撮影された。30人ほどの地元婦人会のメンバーらが昼食を用意し、緊張感で張り詰める撮影の合間に提供した。
 スタッフが食事をする時間はまちまちになりがちだ。町食生活改善推進協議会会長の斎藤カヅ子さん(70)は「(支度には)難儀するが、メンバーから楽しいとの声が上がって良かった。町の女性が一つになる体験ができた」と満足げに語る。
 このほか、県や関係自治体、経済団体などで構成する「映画『光を追いかけて』を成功させる会」が今月設立された。成田洋一監督は「支援態勢が充実しており、地域の人と共に映画を作っている気持ちになる」と話した。


関連ページ: 秋田 文化・暮らし

2019年09月26日木曜日


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