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津波の浸水域示すモニュメント設置 気仙沼大島「野杜海」28日除幕式

設置された津波の浸水域を示すモニュメント

 東日本大震災で被災した気仙沼市大島の商店主らが7月に開いた商業モール「野杜海(のどか)」に26日、津波の浸水域が分かる島の形のモニュメントが設置された。津波の脅威や震災の教訓を来店者に伝えるのが目的で、28日に現地で除幕式と記念イベントがある。
 御影石のモニュメントは野杜海の芝生広場にできた。縦1.2メートル、横2.5メートル、高さ0.7メートルで縮尺5万分の1の地図を活用。亀山や小田の浜などの観光地は白い文字で刻まれ、震災の津波による浸水域が目立つように青で示された。
 大島は震災の津波で東西が分断されるなど大きな被害があった。浸水面積は島全体の約1割に当たる約100ヘクタールで、33人が犠牲となった。被災家屋は全壊776棟を含む1404棟で島全体の約4割に上る。
 気仙沼大島大橋の開通をきっかけに県内外から訪れる多くの観光客に震災の教訓を伝えようと、野杜海の店主らが話し合い、モニュメントの設置を決めた。
 約150万円の建立費には、震災直後に大島で子どもの心のケアなどの支援をしていた名古屋市の住民団体から受け取った寄付金も活用した。
 野杜海の小山春幸代表(61)は「モニュメントを見るだけで島を襲った津波の脅威と被害を理解できる。物言わぬ語り部の役割を果たしている」と話した。
 28日午後1時半にある除幕式に合わせて、野杜海は午前10時からイベントを開く。気仙沼漁港に水揚げされたカツオのたたきやドーナツが無料で振る舞われ、各店舗は500円の特別メニューを準備する。


2019年09月27日金曜日


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