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<宮城野ウイーク>世代や障害超え拠点に 移住被災者の交流育む 田子西・共生型複合施設「ノキシタ」オープン4ヵ月

保育園児や障害者らが触れ合う交流スペース

 共生型複合施設「オープン・ビレッジ・ノキシタ」が、5月に仙台市宮城野区田子西1丁目にオープンして4カ月が過ぎた。障害者グループホームや交流スペース付きの就労支援カフェ、保育園などを備える。東日本大震災の被災者が移り住んだ新興住宅地で、世代や障害の有無を超えた交流拠点となりつつある。

 ノキシタは敷地面積4255平方メートル。田舎の一軒家風の建物4棟が並び、名前通り、最大2.5メートル張り出した軒下に縁側に見立てたベンチがある。中庭や小道は出入り自由で、住民や利用者、園児が散策する。
 それぞれの建物には障害者のグループホーム、ショートステイを運営する支援センター「タゴマル」、就労支援カフェ「オリーブの小路(こみち)」、交流スペース「ノキシタ」、企業主導型保育園「シャロームの杜ほいくえん」が入る。
 交流スペースはキッチン、和室、図書室などを備え、さをり織りの道具やピアノなどが格安の利用料で使える。1日10人ほどの住民らが訪れ、調理するなどゆっくり過ごしている。
 施設の西隣には災害公営住宅がある。入居者の無職宮崎幸子さん(81)は「子どもに癒やされ、いろいろな人と出会えるのがうれしい。通ううちに足腰が強くなった」と喜ぶ。
 グループホームは8人の重度障害者が利用する。安藤明彦センター長(41)は「保育園児や地域の子どもたち、カフェの利用者がグループホームの面々と触れ合い、障害者への理解が深まればいい」と期待する。
 ノキシタはコンサルタント大手、国際航業の子会社「アイネスト」(仙台市)が運営する。国際航業は1994年から同地区の土地区画整理事業を担い、震災後は被災者支援に携わる。
 同地区は移住した被災者を含め新住民が多く、コミュニティーの形成が課題。アイネストの加藤清也社長(55)は「子どもや障害者との関わりは住民の孤立を防ぐ。ノキシタを拠点に高齢化社会のまちづくりモデルを目指す」と意気込む。


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2019年09月27日金曜日


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