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<メガホン>パラアスリートの利き手

 パラアスリートは、目立たない部分でもさまざまな工夫を重ねている。車いすバスケットボール女子日本代表で仙台市出身のガード萩野真世(26)=SCRATCH=は、パスなどをさばくのは右手。よく見ると、シュートだけは左手で放っている。
 子どもの頃に患った脊髄腫瘍の影響で、右肩が下がっている。本来は右利きだが、打ち終わりに手首をしならせるフォロースルーが傾き、コントロールがつかない。両手で放つとバランスが悪い。きれいなフォロースルーを残すため、鍛錬を積み、左手でのシュートを会得した。
 萩野の障害は重い方に分類される。腹筋はほとんど使えない。ぶれない体をつくるため鍛えるのは胸から上に限られる。通常はサポート役に徹することの多いポジション。萩野は逆に、シュート力も武器に変えた。
 8〜9月に東京都内であったオーストラリアとの強化試合では、フリースローライン付近から次々とシュートを沈めた。障害の軽い選手を重点的にマークするのが守備の定石。萩野はフリーになりやすい。
 2020年東京パラリンピックに向け「得点でも貢献したい」。持ち味を発揮し、世界を驚かせるつもりだ。
(佐藤夏樹)


2019年09月27日金曜日


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