福島のニュース

自動運転で稲刈り 南相馬・小高で実証事業 食味や収量測定

コメを収穫する自動運転のコンバイン

 自動運転のコンバインで稲刈りし、同時に食味や収量のデータを送信する実証事業が26日、南相馬市小高区の圃場であった。稲作に熟練していなくても作業を可能にし、東京電力福島第1原発事故に伴う旧避難区域での農業再開や担い手不足の解消につなげる。
 国の事業に採択され、福島県や地元の生産会社「紅梅夢ファーム」など官民でつくる南相馬市小高スマート農業実証コンソーシアムが実施した。
 約60アールの圃場で衛星利用測位システム(GPS)や自動運転アシスト機能付きのコンバインが、操縦者が手を離した状態で走行。稲を刈るのと同時に水分とタンパク質の含有率や収量を測って送信し、パソコンに表示させた。
 5〜20メートル単位のメッシュ状に圃場内の食味と収量のばらつきを見ることで、次年度の施肥や除草剤の管理に生かすという。
 コンバインに搭乗した紅梅夢ファーム入社1年目の森泉誠さん(37)は「若者や経験が浅い人でも作業できる。人手不足の中、こうしたシステムがあると助かる」と話した。
 同社の佐藤良一代表取締役(65)は「水位・水温の自動水管理システムや小型無人機(ドローン)による農薬散布の導入でコストは下がっている。高校生らの関心も高まっている」と語った。


関連ページ: 福島 経済

2019年09月27日金曜日


先頭に戻る