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東北各地、増税前最後の週末 2%節約駆け込みじわり 「違いわずか」と冷静な声も

増税を目前に控え、人気の高いダウンコート売り場=仙台市青葉区の仙台パルコ

 8%から10%へ。10月1日の消費税増税前、最後の週末となった28日、東北各地の小売店では「2%でも安く」と高額品購入やまとめ買いに訪れる人がいた一方、「たった2%の違い」と慎重な声も。駆け込み需要を見込む店側との間で、2%を巡るせめぎ合いが続く。
 岩手県矢巾町のドラッグストア「薬王堂」岩手矢巾店では、日用品や市販薬を買い物かごに入れてレジに並ぶ客の姿が目立った。
 常用薬を購入した同町の無職男性(63)は「買いだめしようとまでは思わないが、数日違いで2%余分に払うのも悔しい」と話す。
 同店では20日ごろから駆け込み需要が出始めた。梅津昂店長(32)は「化粧品や薬を二つ買ったり、日用品をまとめて買う人は多い。ピークは29、30日とみている」と気を引き締める。
 仙台市青葉区のみやぎ生協桜ケ丘店は、第三のビールをケース単位で買うと割安になるセールを展開。ワインも10%引きにして駆け込み需要を喚起する。
 酒担当の佐々木千明さん(34)は「第三のビールだけでなく、ビールや大容量の酒も売れている」。焼酎のボトルを2本買った青葉区の自営業男性(65)は「ビールは既に3ケース買った。毎日消費するので、どうせなら安いうちに買った方がいい」と笑う。
 一方、青葉区の会社員男性(58)は「なくなったので買いに来た。2%しか違わないので、あまり気にしていない」と冷静だ。
 青葉区のトゥモローランド仙台パルコ店は同日午後、通常の約1.5倍の来客でにぎわった。10万円のダウンコートなど高価格帯が人気という。佐藤尚弘店長(38)は「購入を迷う人には増税前というのが最後の一押しになっているようだ」と分析する。
 郡山市のヨークベニマル金屋店では、商品をセットにしたまとめ売りに注力。奥田瑞輝店長(52)は「9月中旬からシャンプーや化粧品をまとめ買いする客が増えた」と話す。日用雑貨と酒類は年末並みの売り上げを記録している。
 近くに住むパート富田由美子さん(38)は「洗剤やティッシュなどを買い置きした。増税で今後、家計にどんな影響が出るか心配」と不安げに話した。


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2019年09月29日日曜日


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