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岩手公園PFI、樹木伐採は城郭前の施設整備と矛盾? 文化庁が補助金交付に難色

商業施設の整備が予定されている芝生広場から望む城郭(正面奥)

 盛岡市が岩手公園(盛岡城跡公園)に民間資金活用による社会資本整備(PFI)の手法で商業施設を整備する事業計画「岩手公園PFI」を受け、文化庁が史跡管理のための補助金交付に難色を示していることが29日、分かった。市は30日、有識者でつくる市盛岡城跡整備委員会に事情を説明する。

 市は2013年3月に「市街地から城郭の眺望を確保する」とした盛岡城跡整備基本計画を策定。文化庁の補助金を得て16年度以降、岩手公園の眺望を阻む樹木の伐採を進めている。20年度は商業施設を整備する芝生広場の隣接地での作業を予定していた。
 だが、補助金申請に向けて9月上旬に文化庁と協議した際「樹木を伐採しても、史跡に指定されている城郭の前に眺望を遮る施設が建つのでは意味がない」との懸念が示されたという。
 文化庁の指摘に関連して市は「施設が建っても整備基本計画書に記載された視点場(ば)(城郭の良好な景観を得られる場)からの眺望は十分確保される」(高浜康亘都市整備部長)と主張。「整備基本計画と岩手公園PFIの整合性に問題はない」(公園みどり課)としている。
 ただ、文化庁の意向を踏まえて市は作業の順番を見直す。「芝生広場とは別のエリアで伐採を進める」として文化庁に補助金の交付を申請する方針で、整備委員会にも同様の説明をして理解を得たい考えだ。
 岩手公園PFIでは、公募で選定された民間事業者が中津川に面した芝生広場約1万1000平方メートルを開発し、ブランドショップなどが入居する木造2階の施設を整備する。
 市公園みどり課は「城郭の眺望を確保できるよう、建物の高さについては芝生広場整備事業関係者懇話会で話し合う」としている。


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2019年09月30日月曜日


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