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消費税10% ぎりぎりまで駆け込み需要狙う 東北の小売店、反動減に不安も

日用品フロアのレジには午前中から多くの人が並んだ=仙台市青葉区のドン・キホーテ仙台駅西口本店

 消費税率が1日、10%に引き上げられた。前日の9月30日、東北の小売店は駆け込み需要の取り込みを狙うセールに力を注いだ。増税前のぎりぎりまで売り上げアップを図った一方、10月以降の反動減に不安もよぎる。今後はキャッシュレス決済のポイント還元が消費底上げの鍵を握りそうだ。

 盛岡市の百貨店「川徳」は9月27〜29日に増税直前キャンペーンを実施した。来客は通常の週末の約3倍で、9月の売り上げは前年比1.2倍。中でも宝飾品は約2.7倍で、20万〜30万円の真珠が売れたという。
 2万円分の香水を購入した滝沢市の介護士山本沙緒里さん(31)は「友人へのプレゼントと自分用を選んだ。消耗品も買いだめしようか迷っている」と話す。
 営業企画部の吉田昌晃係長(46)は「8%への増税時より勢いは弱いが、8月ごろから化粧品などを買い込む人が増えた。10月からの反動が心配だ」と語る。
 仙台市青葉区のドン・キホーテ仙台駅西口本店は、食料品などを除く8%値引きセールを9月14〜30日に実施。洗剤など消耗品に加え、土日は高級ブランド品の売り上げが伸び、100万円近い腕時計も売れた。
 青葉区の主婦半田麻友さん(22)は洗剤や赤ちゃん用品を買ったが「取りあえず今必要なものだけを選んだ。急いで買い込んでも増税後のセールの方がお得かもしれない」と思案した。
 食品スーパー「マエダ」(むつ市)の青森市にあるガーラモール店では、レジ袋一つ程度の買い物で済ます客が多かった。同市の無職白浜キサさん(76)は「日用品をまとめ買いしても1週間程度しか持たない」。無職女性(63)も「買いだめは1度に支払う金額が高くなる」と駆け込みには否定的だった。
 同店食品部の一戸誠店長(45)は「売り上げは想定ほど伸びていない。10月に始まるキャッシュレス決済のポイント還元の方がお得だと考える方もいるのではないか」と分析する。


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2019年10月01日火曜日


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