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ランニング中に倒れた男性、命の恩人に感謝伝える 仙台国際ハーフで「走る姿見てほしい」

命を救った一木さん(左)に感謝の思いを伝える今西さん=仙台市青葉区のホテルメトロポリタン仙台

 今年5月、仙台市若林区の路上をランニング中に心臓発作で倒れ、偶然居合わせた主婦と会社員の適切な救命措置で、一命を取り留めた東京都の会社員今西良太さん(25)が、2人の命の恩人と市内で面会し、感謝の気持ちを伝えた。
 今西さんは5月26日午後7時45分ごろ、若林区南鍛冶町の路上で倒れ、心肺停止となった。当時は大手証券会社の仙台支店に勤務。ランニングが趣味で、毎週日曜、同区畳屋丁の自宅周辺を走るのが習慣だった。
 居合わせたのは同区の主婦森島佳世さん(41)と青葉区の会社員一木智史(いっきともふみ)さん(27)。倒れた今西さんに駆け寄ると、森島さんは素早く119番し、一木さんは救急車が到着するまでの7分間、胸骨を圧迫する心臓マッサージを続けた。
 今西さんは市内の病院に搬送され、一命を取り留めた。後遺症もなく、2週間後に退院した。医師からは「迅速な救命措置がなければ、命を落としていたか、後遺症が残っていただろう」と言われたという。
 若林消防署は9月9日、適切な判断と連携で人命を救ったとして、森島さんと一木さんに感謝状を贈った。森島さんはPTA活動の一環で、一木さんはプール監視員のアルバイトで、それぞれ救命講習を受けた経験があったという。
 今西さんは退院後、東京の本社に異動となり、仙台を離れた。恩人の連絡先は救急隊員に聞いていたが、インターネットに配信された9月10日の河北新報記事で、2人に感謝状が贈られたことを知り「感謝を伝えたい」と来仙を決めた。
 9月21日に青葉区のホテルで一人ずつ面会した今西さん。「感謝してもしきれない。ありがとうございます」と頭を下げた。森島さんは「当時は顔色が青白かったが、元気な姿になって安心した」と再会を喜び、一木さんは「やるべきことをやっただけ」と終始、謙遜していた。
 今西さんは趣味のランニングを既に再開。来年の仙台国際ハーフマラソン出場を目指す。「2人のおかげで九死に一生を得た。今度は元気に走る姿を2人に見てもらいたい」と語った。


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2019年10月02日水曜日


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