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世界最薄の曲がるリチウム電池を山形大が開発 ウエアラブル機器向けに製品化目指す

電池を曲げた状態で光を点灯する森下准教授

 山形大の森下正典産学連携准教授は3日、厚さ0.4ミリで柔軟性に富んだ次世代型リチウムイオン電池を開発したと発表した。これまで主流だった液体の電解質をゲル化することで、外部の圧力でショートするリスクを低減。薄く柔軟に曲がる特徴を生かし、2年以内にスマートウオッチなどウエアラブル機器向けに製品化を目指すという。
 森下准教授によると、実用化が見込める性能を持ったリチウムイオン電池では、世界で最も薄い。
 電解質をゲル状にすることで正極と負極を固定。外部から力が加わって両極が接触、ショートすることによる事故の危険性を大幅に低下させた。
 ゲル状電解質はこれまで蓄電量不足が弱点とされてきたが、森下准教授は「特許取得前なので詳細は明らかにできないが、ゲル素材の組み合わせを見直すことで従来品以上の性能を実現した」と説明する。
 曲がりやすい特徴を生かせば、これまで本体部分に埋め込まれていたスマートウオッチの電池をバンド部分に埋め込み、機器をより薄型化できるなどのメリットが生まれるという。
 森下准教授は「安全性に優れた電池になった。スマートフォンをはじめ、さまざまなウエアラブル機器に適した電池として普及が期待できる」と話している。


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2019年10月04日金曜日


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