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東北の夏祭り 人出が震災前超える 好天で5%増1616万人 日銀調査

好天に恵まれ、大勢の人出でにぎわう仙台七夕まつり=8月8日、仙台市

 東北の主な夏祭りの人出が今年、合計1616万2000人に上り、過去10年で最多となったことが、日銀の調査で分かった。東日本大震災前の2010年(1597万2000人)を初めて上回った。天候に恵まれ、外国人旅行客の増加や東北中央自動車道の開通などが後押しした。
 日銀の青森、仙台、秋田、福島各支店がまとめた16の祭りの人出は表の通り。合計は前年比5.0%増で、ほぼ全ての祭りで前年を上回った。祭り別では青森ねぶた祭の285万人が最多で、仙台七夕まつりの224万9000人、弘前ねぷたまつりの168万人が続いた。
 盛岡さんさ踊りでは、釜石市での開催を控えたラグビーワールドカップ関連のパレードが話題を集めた。祭りの衣装を着て写真撮影するブースの設置など「インスタ映え」を意識したコンテンツ強化が功を奏した。
 外国人観光客は岩手や宮城を中心に「欧米やオーストラリアからの観光客が増えた」との指摘があった。増加に向けた取り組みとして、青森や福島で祭りの情報を多言語で閲覧できるスマートフォンアプリの導入が進んだ。
 関連する消費動向では、気温が高く推移したことでビールや清涼飲料水が好調だった。祭り期間中のホテル、旅館はほぼ満室だったが、一部で「首都圏からの周遊客が宿泊せず帰ってしまう」との指摘もあった。
 岡本宜樹仙台支店長は「人出は総じて好調だったが、担い手や警備員の不足を訴える声が少なくなかった。東京五輪・パラリンピックが開催される来年は、祭りの存在意義やコスト負担の在り方を見直す大事な機会になる」と語った。
 調査は各支店が祭りの実行委員会や関連業界に聞き取った。


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2019年10月05日土曜日


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