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手びねりの磁器、味わい深く 栃木の陶芸家小沼さんが山形・米沢で個展

卵をイメージした磁器のオブジェなどが並ぶ。奥は作者の小沼さん

 栃木県那須町の陶芸家小沼寛さん(68)の個展「ikoi」が米沢市のカフェ・ギャラリー「青田風」で開かれている。27日まで。
 皿や小物入れなどの器に花器、ランプシェード、オブジェなど新旧作品の磁器80点余りを展示。ろくろを使わず全て手びねりで作り、ガス釜による焼き上げと上薬の塗りを複数回繰り返す技法で、同じ物が一つとない味わいある仕上がりだ。
 水滴がはねた瞬間のしぶきをイメージした小皿は、表面に金の上薬に細かく砕いた炭を散らし、みずみずしさを感じさせる。
 卵のオブジェは全体の白い磁器の表面に薄い金の上薬が程よいグラデーションとなり、上部の小穴が小動物の口先に似ていてかわいらしい。大玉スイカほどの大きさの花器は咲きかけの花のつぼみをイメージし、花びらのような丸みを帯びたつややかな側面に、手びねりならではのふぞろいな温かみを感じさせる。
 小沼さんは20代のころ設計、デザインを学び、ほぼ独学で陶芸の技術を身に付けた。那須町に工房「アトリエ あうりんこ」を構える。


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2019年10月07日月曜日


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