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<Eパーソン>理解と納得を最優先

津田政克(つだ・まさかつ)慶大卒。1981年七十七銀行入行。常務取締役人事部長、常務などを経て、2019年6月七十七証券社長。63歳。石巻市出身。

◎七十七証券 津田政克 社長

 七十七銀行が設立した七十七証券(仙台市)は、資産形成への関心の高まりを背景に9月末の専用口座数が1万件を突破し、順調な伸びを見せる。6月に就任した津田政克社長は河北新報社の取材に「顧客の理解と納得を第一に、地域に根差した営業を続けたい」と語った。(聞き手は報道部・高橋一樹)

 −2017年4月の営業開始から2年半になる。
 「七十七銀による顧客の紹介と仲介(窓口販売分)を合わせ、口座開設は月400〜500件ペースで順調に増え、9月末までに1万129件となった。中期経営計画(18〜20年度)で掲げた1万4000件も達成圏内。19年度は単年度黒字化を目指す」

 −国内のマーケット環境をどう見る。
 「米中貿易摩擦など国際情勢の影響を受け、さらなる円高といった不安材料もあり、不透明な相場が当面続くのではないか。当社も18年度は販売が伸び悩んだ。投資信託や仕組債など、市場に左右されない収益源を強化したい」

 −金融庁報告書の「老後資金2000万円」問題などで、資産形成への関心が高まっている。
 「少子高齢化が進む中、公的年金の補完や物価上昇への備えとして資産運用はますます重要になる。七十七銀と連携して裾野を広げたい。当社は6月から月1回、20〜30人を集めて投資環境などについての金融セミナーを開いている。今後は石巻、白石など他地域での開催も検討する」

 −七十七銀とのシナジー効果をどう生み出すか。
 「同行からの出向社員は対人販売を通じ、ニーズを把握する力を身に付けられる。銀行に戻れば、リスク商品の販売力強化に直結する。人材育成の一環で半期に2回程度、若手行員5人が1週間、当社に『留学』して仕事を学ぶ取り組みもしている」
 「七十七銀では人事部勤務が長く、ヒューマンスキルを大事にしてきた。空いた時間は部下と一緒に顧客を訪問し、懐に入るためにはいかに振る舞うかを積極的に教えたい。お客さまの役に立とうと一生懸命やれば結果は付いてくる」


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2019年10月08日火曜日


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