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台風19号 大型台風に備え最大級、35市町村が避難所開設

たたきつけるような雨の中、家路を急ぐ人々=12日午後6時ごろ、仙台市青葉区中央2丁目の東二番丁通

 大型で非常に強い台風19号が接近し、宮城県内でも12日、35市町村が住民に避難を呼び掛けるなどして警戒を強めた。県は同日夜、災害対策本部を設置した。新幹線、在来線とも夕方までに運転が中止に。仙台市消防局によると泉区で80代男性、宮城野区で70代男性がいずれも風にあおられて転倒し、軽いけがをした。
 県などによると午後9時現在、34市町村が避難指示や避難勧告、避難準備情報を発令した。避難指示は気仙沼市と角田市、大河原町、柴田町の全域と大和町、大衡村の一部。石巻市や塩釜市など9市、村田、丸森、亘理など12町が全域に避難勧告。丸森町上林地区で近くを流れる内川が増水し、同地区の住家10戸が孤立しているとみられる。午後5時現在、35市町村が計508カ所の避難所を開設。少なくとも1847世帯、4761人が避難している。
 仙台市は市内全域の土砂災害危険箇所に避難指示、名取、広瀬、旧笊、笊、増田、七北田、梅田、砂押の8河川の洪水浸水想定区域に避難勧告を発令した。午後1時、全域で計157カ所の避難所を開設した。
 太白区の大野田小の避難所に避難した同区太子堂5丁目の無職佐藤忠義さん(83)は「約60年前に旧笊川が氾濫し、へそまで水に漬かったことを思い出した。今回は大型の台風なので早めに避難しなければならないと思った」と語った。
 気仙沼市は午後8時半、市内全域に避難指示を出した。16カ所に避難所を設置し、午後7時現在191世帯341人が避難した。
 気仙沼市滝の入の実家で1人暮らしの母(90)と一緒に、気仙沼市民会館に避難した横浜市緑区の無職鈴木正弘さん(63)は「母が高齢なので早めに逃げた。家の近くに山があり土砂崩れが心配だが、まずは命が大事」と強調した。
 亘理町は午後7時、町内全域に避難勧告を発令。4カ所の避難所を開設した。町中央公民館には住民が荷物を抱えて次々と訪れ、テレビで台風情報を見守ったり、心配そうに話し合ったりしていた。
 家族3人で自主避難した同町逢隈中泉の男性(60)は「聞いたことがないような威力の台風で、どれほど強い風になるのか心配だ」と不安な様子。同町吉田の女性(66)は「(台風15号の)千葉県の被害を思い出し、早めに避難した。公民館は頑丈なので精神的に安心できる」と述べた。
 被害が深刻化した場合に備える動きもあった。みやぎ生協(仙台市)では懐中電灯やガスボンベ、飲料水がよく売れた。担当者は「これまでの台風に比べて停電などを想定した客が多い」と分析した。


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2019年10月13日日曜日


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