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台風19号 豪雨強風に東北厳戒 避難勧告、市街地は閑散 

)栗原市の避難勧告を受け、避難所に身を寄せた住民ら=12日午後3時30分ごろ、築館高
台風19号で計画運休が実施され、利用者がいなくなった通路=12日午後4時15分ごろ、仙台市青葉区のJR仙台駅

 台風19号の接近に伴い、東北では12日、宮城、福島両県を中心に自治体が住民に避難を呼び掛けるなどした。荒天に備えて東北新幹線や在来線の多くが夕方までに全面ストップ。客足が途絶えるのを見越して、仙台では昼すぎに閉店する商業施設も相次いだ。
 栗原市は土砂災害などの恐れがあるとして全域に避難勧告を出し、23カ所の避難所を設けた。市内の築館高に避難した高橋やし子さん(73)は「川に近いので暗くなる前に来た」と不安そうに話した。
 仙台市も一部に避難指示を出し、全域で避難所計157カ所を開設。洪水浸水想定区域に入る太白区の大野田小に避難した主婦小山田優さん(30)は「長女が1歳半と幼いので早めに行動した」と話した。
 12日午後3時現在、福島県内では郡山市、浪江、新地両町で避難勧告、いわき市など10市町村で避難準備・高齢者等避難開始の防災情報が出された。避難所は計247カ所が開設された。
 いわき市内で避難した大谷安子さん(73)は「おにぎりと毛布を持って来た。自宅に川が近いので氾濫しないでほしい」と祈った。
 JR東日本は12日、東北、秋田、山形各新幹線計145本を計画運休。在来線も東北、仙山、仙石などが午後3時ごろから全線で運転を取りやめた。13日は山形新幹線が終日運休、東北新幹線は早くとも昼ごろまで運転を見合わせる。秋田新幹線は一部区間で午前6時ごろの再開を見込む。
 仙台駅に12日、最終の東北新幹線が着いたのは午後3時ごろ。東京都のパート従業員小原ゆきゑさん(66)は「結婚式に出席するため早めに来た。無事に着いてホッとした」と話した。
 空路も乱れ、仙台空港では発着の国内・国際線計95便が欠航した。夜には東北自動車道が一部通行止めになった。
 列車の運休などに伴い、週末の仙台市中心部は閑散とした。JR仙台駅に隣接するエスパル仙台が閉店を午後2時に繰り上げるなど、駅周辺の商業施設は軒並み営業時間を短縮した。
 青葉区の仙台朝市も客はまばら。水産加工物販売「まるけい」は、非常食の需要に応えるためカップ麺を多く仕入れた。佐藤誠店長(46)は「週明けに静岡産の干物などの商品がそろうのか心配」と語った。


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2019年10月13日日曜日


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