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台風19号 南相馬市の職員死亡 福島・県人口の7割が避難対象

崖崩れ現場で捜索に当たる自衛隊員ら=13日午前9時30分ごろ、二本松市百目木
冠水で孤立した病院から救出される入院患者=13日午後3時55分ごろ、本宮市本宮下町

 福島県などによると、同県南相馬市小高区で市職員、大内涼平さん(25)が13日未明、台風対応を終えて帰宅中に車が水没、その後遺体で見つかった。郡山市では13日早朝、3階の建物の屋根で横たわっている男性の遺体を自衛隊員が発見した。
 二本松市では12日夜、自宅裏山の様子を見に行った姉(67)と弟(60)が崖崩れに巻き込まれた。13日に遺体で見つかった。
 白河市内では2人が土砂などで流され、行方不明になった。いわき市の消防によると、同市の寝たきりの女性(96)が近くの川の氾濫で流された。川内村でも1人が行方不明になっている。
 阿武隈川は13日未明から郡山や本宮などで断続的に氾濫。住宅密集地に水が流れ込み、多数の家屋が浸水した。いわきなど19市町村でも25河川が氾濫した。
 相馬市の宇多川は12日夜に氾濫し、北飯渕地区で浸水被害が出た。13日午前、自宅の泥出し作業に追われた男性(53)は東日本大震災の津波で沿岸部の自宅を失った。8年前に同地区に移り住んだが、ここでも被災。「気付くと水が家まで上がってきた。こうなるとは考えもしなかった」と肩を落とした。
 避難勧告などは県人口の7割以上の132万人に出された。全59市町村に避難所約500カ所が設置され、約2万人が身を寄せた。
 いわき市平下平窪の会社員佐藤奈美さん(40)は13日未明、平屋の自宅が浸水する直前、子ども3人と2階建ての隣家に駆け込んだ。「氾濫するとは思わず、子どもたちを必死に起こした。まだ先のことは何も考えられない」と話した。


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2019年10月14日月曜日


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