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入院患者、苦渋の転院 国保丸森病院の診療体制整わず

 宮城県丸森町国民健康保険丸森病院は15日、入院患者の健康を維持する医療体制が整えられないとして、近隣病院への転院を始めた。
 午後2時すぎから職員や災害派遣医療チームのメンバーが担架などで患者5人を順次救急車に乗せ、体調や必要な治療に応じて宮城県白石市の大泉記念病院や公立刈田総合病院、宮城県大河原町のみやぎ県南中核病院などに移した。転院に伴う患者の容体悪化はないという。
 残る51人の患者は本人や家族の意向を確認し、重症度の高い人から週内に転院させる。16日以降に転院予定の森光雄さん(80)は「気心が知れた看護師さんと離れるのはつらいが、非常食では栄養も取れないので仕方がない」と話した。
 丸森病院は磁気共鳴画像装置(MRI)など一部の医療機器やエレベーターが浸水で故障。断水も続き、正確な診療が難しい状況にある。大友正隆院長は「転院を強いる事態になったのは無念だが、患者を中心に考えた結果だ。外来診療の再開に向け、病院機能の回復に努める」と話した。


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2019年10月16日水曜日


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