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旧笊川の氾濫で住宅が床上浸水 片付け作業追い付かず 仙台・太白

公園には民家から運ばれた家具などが高く積まれていた=15日午後1時55分ごろ、仙台市太白区郡山谷地田東の谷地田東公園

 仙台市太白区郡山地区の北目橋付近では15日、住民らが地区を流れる旧笊(ざる)川の氾濫で床上浸水した住宅などの後片付けに追われた。汚れて使えなくなった衣服や書類などが入ったごみ袋が、民家の前や公園に高く積まれていた。
 北目橋から北に約50メートルに住む大工男性(70)は自宅からごみ袋などを運び出していた。長年同地区に住む男性は「床上まで水が来たのは約30年ぶり。このままでは1階部分は使えないので、リフォームしなければならない」と話す。
 近くの広瀬名取川漁協郡山事務所では、専務理事の宍戸宗(もと)さん(79)が1人で作業に当たっていた。「漁協の活動記録など、多くの宝物を失った。一歩一歩進むだけ」とため息をつく。浸水で汚れた書類から泥を払っていた。
 北目橋から西に約100メートルの谷地田東公園には、近くの民家から大量のごみ袋が運ばれた。15日に始まった市による回収作業は追い付かず、処分できない棚や畳などが高さ2メートルを超えて積まれていた。
 旧笊川の堤防近くの畑も大きな被害を受けた。農業庄子孝さん(86)は川の水が引いた畑を眺め「流れてきた水でネギが大きく曲がってしまった。収穫は諦めようかと思う」と肩を落とす。


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2019年10月16日水曜日


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