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福島の農業くじけない 経産省で「復興フェア」野菜や果物販売

福島産の新鮮な野菜や果物を買い求める職員

 東京電力福島第1原発事故の風評被害対策として経済産業省は15日、福島県の農産物を販売する「ふくしま復興フェア」を東京・霞が関の同省別館ロビーで開催した。県内農家が台風19号豪雨被害に遭った直後の14日に収穫した野菜や果物などを出品。度重なる災害にくじけない福島の農業をアピールした。
 県内54農家でつくる二本松市のNPO法人「がんばろう福島、農業者等の会」が持ち寄った。台風被害を免れた二本松市産のキュウリや大根、福島市産ナシ、伊達市産シャインマスカットなどを一般価格の2〜5割引きで販売。大勢の職員が買い求めた。
 東日本大震災後、浪江町から福島市に移り住んだ石井絹江さん(67)は、同町の畑で育てたエゴマのドレッシングやジャムを並べた。「本年産の収穫を今月末に予定していたが、台風で畑が水に漬かってしまった。収量は減るかもしれないが、福島の作物のおいしさを伝えるため、めげずに頑張りたい」と語った。
 「がんばろう福島」理事長で二本松農園代表の斉藤登さん(60)は4月から毎月10日間、参院1階売店で「里山ガーデンファーム」を出店する。今回のフェアは、経産省に対面販売の機会をつくりたいと要望して実現した。
 斉藤さんは「商品を車で運ぶ途中、豪雨で水没した田畑が多くつらかった。喜んで買ってもらえると励みになる。省庁職員と顔の見える関係を築くことが、風評被害払拭(ふっしょく)の一助にもなる」と話した。


2019年10月16日水曜日


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