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台風19号 工場や店舗の休業相次ぐ インフラ寸断、東北の経済界に影響大

浸水したスーパーから泥をかぶった陳列棚を運び出す業者や従業員ら=15日午後4時20分ごろ、本宮市

 台風19号の影響が東北の経済界に広がっている。工場や小売店が浸水被害を受けたほか、停電、断水といったインフラの喪失にも苦しむ。復旧に時間を要することで業績への影響を不安視する声も上がる。

◆製造

 電子部品大手のアルプスアルパイン(東京)は15日、福島県いわき市にある子会社の工場の稼働を中止した。車載用音響機器の部品などを生産する設備の一部が水に漬かったほか、断水と停電が続き、復旧に10日程度かかる見通しだという。
 多極コネクター製造の郡山ヒロセ電機(福島県郡山市)は、市内にある工場の一部が浸水したため操業を見合わせている。親会社のヒロセ電機(東京)は「被害確認や清掃作業を始めた。停電が続くが、発電機を使うなどできる部分から生産を再開したい」と説明する。

◆流通

 ヨークベニマル(郡山市)は浸水被害を受けた梁川店(福島県伊達市)と新本宮館町店(福島県本宮市)を当面、休業とした。ホームセンターのダイユーエイト(福島市)は営業休止した浅川店(福島県浅川町)を11月末、いわき好間店(いわき市)を12月初旬に再開する方針。
 薬王堂ホールディングス(岩手県矢巾町)は、丸森店(宮城県丸森町)と宮城志津川店(宮城県南三陸町)が流入した泥の清掃のため、一時休業を決めている。

◆飲食

 幸楽苑ホールディングス(郡山市)は13日、浸水被害で電源が遮断された郡山工場を停止。食材を供給する東北、北関東、甲信越エリアを中心に、ラーメン店チェーン「幸楽苑」全495店舗のうち約150店を臨時休業した。再開の見通しは立っておらず、小田原工場(神奈川県小田原市)での増産を検討している。
 カルラ(宮城県富谷市)が展開する和風レストラン「まるまつ」は、断水のため相馬店(福島県相馬市)の営業を停止した。宮城県石巻市や宮城県大崎市の店舗は周辺が冠水した影響で客足が落ちており、伊藤真市専務は「工場や店の被害がなかったのは幸いだが、業績にどの程度響くか心配だ」と懸念する。

◆金融

 七十七銀行は15日、窓口業務が困難だとして丸森町の丸森支店を臨時休業。周辺の状況を見極めて再開を判断する。東邦銀行は梁川(伊達市)本宮(本宮市)浅川(福島県浅川町)の3支店、大東銀行は金屋支店(郡山市)を休業した。


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2019年10月16日水曜日


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