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郡山中央工業団地の再開見通せず 加工組み立て型産業など150社以上の設備被害深刻

団地内に厚く積もった泥をかき出す事業者ら=16日午前11時25分ごろ、郡山市の中央工業団地

 台風19号で郡山市の中央工業団地は、加工組み立て型産業など150社以上の立地企業のほとんどが浸水被害に遭った。団地内の道路は汚泥が積もり、信号機3機は水没して消えたまま。電話やインターネットといった通信網が途絶えている会社もある。事業再開の見通しが立たない中、各社の従業員らは事務所や工場の後片付けに追われている。
 「とんでもない被害。億単位の損害になるのではないか」。工業資材などを製造販売する会社の担当者は肩を落とした。
 水害に備え、事務所や工場を道路から約1メートルかさ上げして造ったが、それでも1メートル以上浸水。工場の機械類は水に漬かり、もう使えない。高価な産業機械は平常時でも、新品の設置に半年程度かかるという。
 団地にはラーメン店チェーンの幸楽苑ホールディングス(HD)や、電子部品からの貴金属回収や機械の精密洗浄などを手掛けるアサカ理研といった上場企業の本社も立地する。
 幸楽苑HDは郡山工場が浸水被害によって電源供給が遮断され、稼働できない状況が続いている。神奈川県の小田原工場でカバーしているが、食材配送の停止により北関東、東北、甲信越地方の約150店を臨時休業にしている。
 アサカ理研も本社工場が10センチほど浸水し、生産設備の点検を進めながら順次復旧させている。同市富久山町の富久山工場も最大1.5メートル浸水し、再開のめどは立っていない。
 団地会会長で郡山自動車学校の小川則雄社長は「これまでの水害の中で一番ひどい。まずは各社の被害状況を早急に把握し、一刻も早い事業再開へ向けて国や県などに支援を求めていきたい」と話した。(郡山支局・岩崎かおり)


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2019年10月17日木曜日


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