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福島・国見の県北浄化センターが一時水没 本格復旧まで3年か

一時は約4メートルまで浸水したとみられる県北浄化センター=16日、福島県国見町

 台風19号に伴う豪雨で福島県国見町を流れる滝川の堤防が決壊し、福島、伊達両市、国見、桑折両町の下水処理を担う「県北浄化センター」が一時水没した。機器が故障したため、復旧のめどは立たず、維持管理する県県北流域建設事務所は「必要以上の生活排水を控えてほしい」と地域住民に協力を呼び掛ける。
 センターには13日朝、最大で約4メートルの高さまで浸水したとみられる。施設内に職員14人が取り残され、同日昼に県の防災ヘリで救出された。国や県がポンプで排水し、15日までに水没は解消した。
 浸水によって施設の全電気系統がショートし、揚水ポンプも故障するなど甚大な被害が出た。段階的に復旧作業を進めるが、本格復旧には2〜3年かかる見込みだ。
 センターは2市2町の風呂やトイレから出た下水を微生物で分解し、上澄みの処理水を塩素などで消毒して滝川の本流である阿武隈川に流す。1日当たり最大8万7800立方メートルの下水処理能力があり、2016年の流入水量は4万5300立方メートルだった。
 今回の被災後、センターは下水を直接塩素で消毒して放流。災害時に下水処理場が機能しない場合に取られる一般的な措置で、環境影響を調べるため阿武隈川の水質調査も併せて行う。
 同事務所の担当者は「段階的に復旧させるため時間はかかるが、市民生活に大きな影響はない」と話す。


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2019年10月17日木曜日


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