宮城のニュース

東北電、全面復旧になお時間 最大11万9000戸停電

被災現場で新しい電柱を立てる作業員=17日午後2時ごろ、宮城県丸森町百合沢

 台風19号の被災地で、東北電力が停電の復旧に奔走している。当初、東北6県に広がった停電は宮城、福島両県の計約320戸まで減ったが、道路の寸断、浸水による難所での作業が続く。過去の教訓も生かしながら、早期の全面復旧を目指す。
 東北電は17日、宮城県丸森町百合沢の山間部での復旧作業を報道陣に公開した。長さ12メートルの新しい電柱を作業車で地面に固定し、約50メートル先の電柱との間に電線を張る。周辺の10戸に送電することができた。
 付近は土砂崩れで電柱が倒れ、電線が切れていた。白石電力センター配電技術サービス課の高橋治也課長は「被災から長期間お待たせしておわび申し上げる。まだ車両が入れない地域もあるが、電気を必ず届ける」と話した。
 台風19号では、東北の最大約11万9000戸が停電した。東北電はグループ会社や配電、土木関連会社と連携。12台の高圧発電機車、高圧・低圧の応急用電源車を稼働させ、山間部の避難所などに電気を送った。
 スマートフォン型の配電業務端末は、1回の送信で複数の作業員が指示内容や現場写真を共有できる機能が強み。作業を優先する場所の選定、資材手配に役立っている。2016年の台風10号豪雨や熊本地震で情報連絡に課題があり、機能を導入したという。
 全面復旧にはなお時間を要する見通し。東北電の戸田靖久常務執行役員は「総力を挙げて早期復旧に努めている。車両の通行が可能になり次第、作業に着手する」と理解を求める。
 東北電は感電事故を防ぐため、切れた電線に近づいたり、触れたりしないよう呼び掛けている。


関連ページ: 宮城 経済

2019年10月18日金曜日


先頭に戻る