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首相が福島と宮城視察 台風19号を「特定非常災害」指定へ

 安倍晋三首相は17日、台風19号を「特定非常災害」に指定すると表明した。18日の閣議で正式決定する。行政手続きが困難な被災者を救済するため、特例措置を認める。運転免許証の有効期限延長などが特例対象となる見込み。指定は東日本大震災、西日本豪雨などに続き6例目。

 視察先の宮城県丸森町で報道各社の取材に応じ「甚大な被害を踏まえ、被災者の人権を守り、生活再建に向けた動きをしっかり後押しする」と述べた。
 指定は、阪神大震災を契機に制定された特定非常災害特別措置法に基づく。特例対象は今後、所管の各省庁が決める。過去には飲食店営業や建設業許可、仮設住宅の設置期間の延長などが認められた。
 政府は自治体の復旧事業に対する国庫補助率を引き上げる「激甚災害」に指定する方針で、特定非常災害指定と併せ、早期復旧に向けた体制を整えていく考え。
 安倍首相は17日、丸森町のほか、郡山、本宮両市を訪れた。丸森町では浸水で故障した雨水の排水ポンプ場を視察後、避難所で被災者約30人に声を掛けた。郡山市では浸水した中央工業団地、避難所となった高瀬小体育館を回った。
 村井嘉浩宮城、内堀雅雄福島両知事とも意見交換。村井知事は両県を結ぶ第三セクター阿武隈急行(伊達市)の線路復旧に対する財政支援の拡充、排水機場の機能強化支援、営農再開支援を要望した。
 安倍首相は「国としてできることは全てやる。要望も重く受け止めて検討する」と強調。「行方不明者の捜索、ライフライン復旧に全力を尽くす。被災地のニーズを踏まえた支援、応急的住まいの確保、被災者の生活支援を迅速に進める」と語った。


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2019年10月18日金曜日


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