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避難所で眠れぬ一夜 宮城・丸森、雨続き不明者捜索中止に

一時避難所となった伊具高体育館で一夜を明かした避難者=19日午前8時30分ごろ、宮城県丸森町

 台風19号豪雨で土砂災害や大規模な浸水被害に見舞われた宮城県の被災地では、避難所に身を寄せた避難者が前日から降り続く雨に不安な一夜を過ごした。

 仙台管区気象台は19日午前5時57分、宮城県丸森町に洪水注意報を発表。避難指示継続中の町は防災メールで住民に安全な場所に避難し、川に近づかないよう呼び掛けた。行方不明者の捜索は中止になった。
 台風以来初めてとなる大雨を警戒し、町は18日午後3時、伊具高体育館を一時避難所として開放し、9世帯25人が避難した。
 自宅裏の杉の木が倒れそうになり、避難したという同町四反田の八巻信子さん(76)は「昨夜は雨の音がすごく、なかなか眠れなかった」と疲れた表情で話した。
 同町垂松の農業斎藤弘さん(78)は「台風で山から土砂が流れてきて、自宅前の側溝にたまった。このまま雨が続けば二次災害が心配だ」と不安を口にした。
 町内の災害ごみ置き場には被災者が軽トラックなどでごみを運び込んだ。町役場には被災者が次々に訪れ、罹災(りさい)証明を申請したり、支援物資の配給を受けたりしていた。
 自宅が浸水した同町飯泉の会社員星竜也さん(43)は「家の前に20センチ以上積もった泥をよけ、だめになった家具を運び出す作業を続けていた。雨で泥かきができないため、罹災証明の申請に来た」と話した。
 吉田川の堤防が決壊し、大規模な浸水被害に見舞われた大郷町でも、避難所となった町内のスポーツ施設「フラップ大郷21」で32世帯91人が降り続く強い雨に不安を募らせた。
 同町粕川地区の遠藤あさ子さん(79)は「昨夜から続く雨に、いろんなことを考えて眠れなかった。新たな被害が起きないか心配」と話した。


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2019年10月19日土曜日


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