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福島で金融機関の休業相次ぐ 店舗浸水でATMやPC被害

浸水した東邦銀本宮支店の店内。清掃活動が続いている=18日午前11時20分ごろ、本宮市

 台風19号は福島県内の各金融機関の支店にも深い爪痕を残した。河川の氾濫で店舗が浸水し、現金自動預払機(ATM)が使えなくなったり、休業に追い込まれたりした。金融機関は地域経済を支える要でもあり、関係者が早期復旧へ汗を流している。
 阿武隈川の越流と支流の破堤で甚大な浸水被害を受けた本宮市中心部。東邦銀行本宮支店の店舗では18日午前、行員らがロビーのあるフロアなどで清掃活動に奔走した。休業中だが月末の給与支払日が迫り、取引先からの電話相談に対応する行員もいた。
 支店は台風に伴う豪雨で約40センチ浸水し、ロビーが泥水であふれた。店内にあったATM3台やパソコン、現金を選別する端末も水没した。保管していた多くの業務書類もぬれた。
 支店の時崎塁主任調査役は「店内は泥だらけだったが、少しずつ希望が見えてきた」と強調した。「行員も被災して自宅の片付けで大変だが、一刻も早く支店としてお客さまサービスを提供したい」と話した。
 福島県によると、県内では少なくとも金融機関の支店6カ所が休業した。このうち東邦銀浅川支店(福島県浅川町)と大東銀行金屋支店(郡山市)須賀川信用金庫西川支店(須賀川市)の3カ所が18日までに営業を再開した。
 県商工信用組合(郡山市)の本宮支店は平屋の建物が約3メートル浸水。「浸水被害がひどく現地での営業再開は難しい」(本店担当者)といい、市内の別の場所への移転を検討する。東邦銀の梁川支店(伊達市)も床上浸水で休業している。
 東邦銀は17日、ATMを備えた移動店舗車を本宮、伊達両市に派遣するサービスを始めた。同行総合企画部の担当者は「被災した地域の経済を停滞させないためにも支店の再開を急ぎたい」と話した。


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2019年10月19日土曜日


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