福島のニュース

郡山・精米工場浸水 福島県内の新酒仕込みへの影響懸念

精米機が浸水被害を受けたTOHOピクス郡山工場=18日午後1時40分ごろ、郡山市道場

 台風19号に伴う増水で郡山市道場の精米工場が浸水し、福島県内の蔵元による新酒の仕込み作業への影響が懸念されている。県酒造組合(福島市)は代替のコメ確保を急ぐとともに、東北をはじめ全国の関係先に精米作業の支援要請を始めた。
 被災したのは郡山中央工業団地にあるTOHOピクス郡山工場。組合は同工場に精米を委託している。
 関係者によると、近くを流れる阿武隈川の氾濫で精米工場や倉庫、事務所が約1.5メートル浸水した。精米機が使えなくなり、組合が預けたコメ約15トンが水に漬かった。精米を工場に直接委託している酒造会社もあり、被害に遭ったコメの量はさらに増えるとみられる。
 精米機は酒造米用の特殊な機器で、復旧の見込みは分かっていない。工場は組合加盟の多くの酒造会社が活用し、県内で使う酒米の半分程度の精米を手掛けているという。
 組合によると浸水したコメの代替品は確保できる見通しだが、大規模な精米工場は県外に受け入れ先を探す方向で検討している。新酒の仕込みは今月に本格化し、精米も各地で一斉にピークを迎える時期。どれだけ受け入れてもらえるか不安要素はある。
 県酒造組合の島田洋人事務局長は「東北各地の酒造組合などから支援の申し出が既に届いており、ありがたい。長野、新潟両県も含めて精米作業の支援をお願いし、仕込みに影響が出ないようにしたい」と話す。
(玉應雅史)


関連ページ: 福島 社会

2019年10月19日土曜日


先頭に戻る