宮城のニュース

一時孤立状態の丸森・羽出庭地区 道路寸断、断水…生活に打撃

台風の豪雨により寸断された道路=丸森町羽出庭地区

 宮城県丸森町羽出庭(はでにわ)地区は台風19号の豪雨で複数の町道が崩落し、一時孤立状態になった。特に町中心部を結ぶ道路が寸断され、日常生活に大きな打撃を与えた。
 地区に住む主婦佐藤典子さん(70)は17日、町内の避難先から一時帰宅し、自宅前の道路の復旧作業を見守った。「ここもそうだが、全ての道路が早く元通りになってほしい」と願う。
 羽出庭地区は十数世帯の小集落。行方が分からない小野新一さん=60代=、正子さん=同=夫妻の住宅もある。小野さん夫妻は廻倉(まわりぐら)地区にある正子さんの姉宅に避難中、土砂崩れに巻き込まれたとみられる。
 新一さんは今春、地区の行政区長になった。台風19号の接近に伴い雨風がひどくなってきた12日午後4時ごろ、新一さんは佐藤さん方を訪れ、避難を促した。「責任感が強い人で地域のまとめ役だった。そこまで気を使う人が行方不明になるなんて」とうつむく。
 同じ地区の主婦小野久子さん(82)は「地区の避難所になっている羽出庭農村集落多目的センターに行けば良かったのに」と残念がる。
 地区内は豪雨により道路の崩落や隆起が多数見られたが、倒壊した住宅はなかった。ただ、断水が続き、地区住民約20人が多目的センターに身を寄せている。
 主婦八巻洋子さん(76)は台風襲来以来、初めてとなる大雨の予報が出た18日、センターに避難した。「大雨になると聞き、土砂崩れが心配になった。本当に怖い」と顔を曇らせた。
(山口達也)


関連ページ: 宮城 社会

2019年10月20日日曜日


先頭に戻る