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宮城・丸森、学校再開へ不安拭えず 陥没、土砂崩れで復旧遅れ

教職員らによる復旧作業が進む耕野小。校庭には陥没した跡が残る=18日午前10時ごろ、丸森町耕野

 台風19号で甚大な被害を受けた宮城県丸森町で、休校が続く小中学校全9校の授業再開に向けた準備が急ピッチで進められている。町教委は23日の再開を目指すが、学校周辺や通学路の復旧の遅れなど安全面の課題もあり、町民から不安の声も上がっている。
 休校しているのは町内の小学校8校と丸森中。いずれも土砂崩れや浸水の影響で校舎や敷地が被災した。
 耕野小(児童7人)は、敷地の入り口付近が幅約10メートルにわたって陥没した。校舎は無事だが、裏山が崩れて大量の土砂や300本以上の竹が校庭になだれ込んだ。
 周辺の道路には、土砂崩れや陥没の跡が残る。工事用の重機は通れず、教職員と地元の中学生ボランティアが手作業で土砂の撤去などを進めている。
 陥没した敷地入り口などは、復旧のめどが立っていない。学校側は児童が立ち入らないようテープなどで危険箇所を囲い、授業再開を目指す方針だ。
 崩れた裏山は、春にタケノコ採りをする児童たちの思い出の場所だった。白倉彩枝子校長(56)は「この景色を児童に見せるのも心配だ」と、台風の爪痕が残る校庭を不安げに見つめた。
 18日は教員が児童の家庭を訪問した。5年の一條洸輝君(11)、3年の悠稀君(8)兄弟宅を訪れた高橋雅己子教諭(42)は「元気そうで安心した」と目を細めた。
 兄弟は「学校で友達と遊びたい」などと授業再開が待ち切れない様子。祖母けえ子さん(68)は「早く学校に行かせたいが、陥没した場所に落ちたりしないか心配もある」と不安を口にした。
 学校側は当面、保護者に車での送迎を求める予定。白倉校長は「児童の安全を守りつつ、できるだけ早く日常に戻れるよう力を尽くしたい」と語った。
 町教委は21日に校長会を開き、23日の授業再開が可能か判断する。校舎1階が全て浸水した金山小は、丸森小の教室を借りて授業を再開する見込みだ。
 県内ではこのほか、大郷町の大郷小学校(児童392人)と大郷中学校(生徒192人)が休校していた。児童生徒の安否確認と通学路の安全点検が終わり、21日に再開する予定となった。


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2019年10月20日日曜日


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