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進まぬ排水、船で自宅へ 大崎・鹿島台志田谷地

大崎市鹿島台の志田谷地地区。道路に水や稲わらがたまっている=20日午前10時40分ごろ

 台風19号による吉田川の決壊で185世帯が水没した宮城県大崎市鹿島台の志田谷地地区は、発生から1週間が経過した20日も水没面積が1割しか減っていない。避難生活を送る住民は「水が引かないと身動きが取れない」と気をもむ。
 東北地方整備局によると同日正午現在、浸水面積は1割減の約990ヘクタール。20台以上のポンプ車で排水し水位は下がったが、鍋の底のような地形のため時間がかかっている。1986年の「8.5豪雨」の際も1週間以上、水が引かない状態が続いた。
 地区の西側は徐々に水が引き、家の掃除をする住民が増えている。道路には濁った水が深さ30センチほどたまり、稲わらなどが散乱。田んぼとの境目が分からない箇所もある。
 会社員星義幸さん(52)は「19日から家に入れるようになったが自宅前の農道が冠水し、集めたごみを遠回りして運ばなければならない」と話した。
 水深が80センチほどの東部では、養殖用の小型船で家の様子をうかがう住民の姿も。行政区長の農業板垣勝さん(80)は「やっと船で自宅に近づけた。水が引かないので復旧の計画が立てられない」と嘆く。
 会社員佐藤雅弘さん(61)は1階部分が浸水し、20日に本格的な家の掃除を始めた。「地区内にはくみ取り式のトイレも多く、衛生面が心配。浸水した1階にカビが生えるかも」と心配そうな表情を見せた。
(山並太郎)


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2019年10月21日月曜日


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