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再起の鼓動 宮城・丸森に響け 創作和太鼓集団メンバー、熱演披露

復興を願い、被災者らに演奏を披露する旅太鼓のメンバー=20日午後1時10分ごろ

 台風19号の豪雨で大きな被害を受けた宮城県丸森町の被災者を励まそうと、丸森創作和太鼓集団「旅太鼓」のメンバー6人が20日、同町金山で熱演を披露した。メンバーも被災しており、復興への願いを込めた力強いバチさばきに大きな拍手が送られた。

 町内に住む旅太鼓のメンバー、浜野友也さん(26)は「前に進む意志を地元の人に伝えたい」と願いながら渾身(こんしん)の演奏を届けた。
 孫と見に来たという主婦佐藤多加子さん(69)は「体中に音が響き、本当に元気が出た」と笑顔を見せた。
 メンバーは全員、訪日外国人旅行者(インバウンド)向け観光プロモーションを手掛ける「VISIT東北」の社員。同社は今年7月、仙台市から丸森町に本社を移転したばかりだった。
 浸水の被害が大きかったのは、移転したばかりの本社オフィスと、ブランド米や地元の食材を使ったタピオカ店を展開する町内の子会社。新米などコメ1トン以上、ブランド米で作るクラフトビール約1200本が泥水に漬かり、被害額は1000万円を超える。
 同社社員で町内の自宅が床上浸水した伊藤淳さん(44)は「13日の朝、真っ先にオフィスに行き、ぼうぜんとした」と振り返る。倉庫が約80センチ浸水し、水圧で特注の大型冷蔵庫が浮き上がり、天井を突き破っていたという。
 斉藤良太社長(37)は13日昼ごろ現地に入り、集まった社員と緊急の作戦会議を開き、社業の復興と同時に炊き出しや和太鼓演奏などで被災者を励ます企画を考えた。
 和太鼓の演奏は、21日の業務再開を前に「一区切りの意味もある」といい、斉藤社長は「ビジネスの成功をベースに町全体を元気にしたい」と話した。


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2019年10月21日月曜日


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