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青森のシラウオを隅田川へ 東北町の団体が小川原湖産1万匹放流 輸送資金CF募る

自前の水槽からシラウオを網ですくう蛯名さん=青森県東北町
小川原湖産のシラウオ(蛯名さん提供)

 シラウオの産地として名高い青森県東北町のNPO法人「小川原湖しらうお研究会」が、東京の隅田川にシラウオを放流する計画を練っている。かつてシラウオが生息した隅田川に魚影を復活させるのが目標。約1万匹の輸送を支えるためクラウドファンディング(CF)で資金を募っている。
 同町の小川原湖はシラウオの漁獲量が日本一で、全国総漁獲量の7割近くを占める。シラウオは水揚げするとすぐに死んでしまうため、活魚での流通は困難とされる。
 同法人理事長の蛯名正直さん(69)は30年以上にわたり、水揚げしたシラウオを生かす研究に没頭。塩分濃度などを調整した水槽でシラウオを生かし、町内で自身が営む飲食店「居酒屋れすとらん えび蔵」ではシラウオの躍り食いを提供する。
 隅田川も昭和20年代まではシラウオが生息した。かつては、頭の形が「葵(あおい)の御紋」に似ているとして、徳川家に献上されていたという。水質汚染などの影響で現在、その姿は見られない。
 同法人は2012年11月、隅田川のシラウオ復活を志す東京の市民団体「隅田川市民交流実行委員会」と協力し、小川原湖のシラウオ50匹を放流。「20年の東京五輪までに魚影を復活させよう」と再度の放流を計画した。
 放流は12月1日を予定。新幹線での輸送に多くの人手や輸送費を要するためCFの利用に踏み切った。蛯名さんは「シラウオを通じた東京と青森のつながりを知ってほしい」と語る。
 CFの目標額は100万円で、期限は11月5日。申し込みはCFサイト「レディーフォー」(https://readyfor.jp/projects/sirauo)。連絡先は蛯名さん090(1495)8373。


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2019年10月21日月曜日


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