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ボランティアら泥と格闘 宮城、福島で受け入れ本格化

倉庫にたまった泥をスコップでかき出すボランティアら=20日午前11時20分ごろ、宮城県丸森町飯泉

 台風19号による豪雨被害を受け、宮城、福島両県の社会福祉協議会は20日、災害ボランティアの受け入れを本格化させた。各地から訪れた人々が、浸水した家屋で泥かきや家財道具を運び出す作業に汗を流した。
 宮城県丸森町の受け入れは降雨の影響で20日にずれ込んだ。489人が参加し、町中心部の竹谷地区と金山地区を中心に作業した。
 同町飯泉の無職根本春美さん(79)宅では、14人が泥を運び出した。土砂が大量に流れ込み、途方に暮れていた根本さんは「我々だけでは無理だった。本当に助かった」とほっとした表情を見せた。
 福島県南相馬市の介護士佐藤いづみさん(39)は自宅で断水が続く中、町内の別の被災者宅で家財道具を運び出した。「テレビで丸森を見て断水どころではないと駆け付けた。想像以上にひどい」と胸を痛めていた。
 町のボランティアセンターには20日現在、住民から約200件の支援依頼が寄せられている。町社協の谷津俊幸事務局長(62)は「支援は長期戦になる。人手は足りず、来られるだけ来てほしい」と呼び掛けた。
 福島県伊達市梁川町に設置されたボランティアセンターには約200人が集まった。新潟県見附市の市職員大塚崇さん(32)は休日を活用しての活動。「4年前に関東を襲った豪雨でボランティアを経験したが、当時より被害は深刻な印象だ」と驚いた様子だった。
 福島県梁川町の東北医科薬科大2年佐藤捺南子さん(20)の自宅には7人が訪れた。泥が流れ込む被害に遭っており、「片付けと通学の両立に悩んでいたので助かった」と笑顔を見せた。
 福島県郡山市の2カ所に設置したボランティアセンターには計385人が駆け付けた。自宅1階が浸水した同市水門町のアパート経営熊田雅代さん(69)は「親類も高齢化し、自力では復旧に時間がかかった。感謝しかない」と喜んだ。


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2019年10月21日月曜日


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