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大郷・中粕川、新街区で再建へ試案 水害リスク避け移転

 台風19号の豪雨で吉田川が決壊し、広範囲に浸水した宮城県大郷町粕川の中粕川地区の再建に向け、町は21日、集落の移転を柱とする新街区形成の試案を明らかにした。次世代に残せる地域づくりを住民と考えようと、たたき台として示した。
 被災地域の再建案を災害発生からわずか9日目で示すのは異例。
 試案によると、新街区は現在の集落を吉田川からやや離れた北側に移す。20ヘクタールほどのエリアに住宅再建用地や公民館などの複合型公共施設、農業施設、公園などを整備する。
 今回、大きな浸水被害を受けた川沿い一帯は再開発エリア(約13.5ヘクタール)として更地にして防災・減災のための区域に指定し、サイクリングコースやイベント会場などとして活用する。
 町は21日夜、町公民館中粕川分館で説明会を開催。住民約20人を前に田中学町長は「水害リスクが高まる中、今回のような事態がまた起きては困る。若い世代が地域で頑張っていこうと思える環境をつくるのは今だと考えた」と述べた。
 住民からは「まだ考えられる時期ではない」「結構な案だ。早く方向性を決めたい」などの声が出た。
 田中町長は今後、協議会組織をつくり、住民との話し合いを進めたいとの考えを示した。


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2019年10月22日火曜日


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