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宮城・女川町長に須田氏、無投票3選 ポスト復興に意欲

須田 善明氏

 任期満了に伴う宮城県の女川町長選は22日告示された。無所属現職の須田善明氏(47)以外に立候補の届け出はなく、初当選の2011年と前回15年に続き、無投票で3選を果たした。
 午後5時に届け出が締め切られると、女川町鷲神浜の事務所は、当選の一報を聞いた支持者ら約70人の拍手に包まれた。
 須田氏はあいさつで「無投票での当選にプレッシャーを感じている。復興の先の未来が素晴らしいものになるよう、皆さんの思いを受け止めながら取り組んでいく」と力を込めた。
 須田氏は町議会9月定例会で立候補を表明。東日本大震災の町復興計画は18年度に終了し、ポスト復興の町づくりに意欲を示す。町民が町の将来像を語り合う枠組みの構築や子育て政策推進の一元化、町内交通手段の充実などを掲げる。
 任期は11月13日から4年。21日現在の有権者は5569人。

◎人口減対応試される地力

 【解説】女川町長選は現職の須田善明氏が無投票で3選を果たした。東日本大震災後、2期8年で示してきた復興まちづくりの方向性が一定の信任を得た結果といえる。
 町の復興計画は2018年度で終了した。復興を仕上げつつ、地方が直面する人口減にどう対応するか。20年度末までの国の復興・創生期間後も見据え、地力が試される局面を迎える。
 復興のありように住民は多様な思いを抱えている。針路を示し、丁寧な対話を通じて納得を得る過程で、「チーム女川」のリーダーとしての力量が改めて問われるだろう。
 東北電力女川原発2号機(女川町、石巻市)の再稼働を巡り、任期中に判断を迫られるのは必至だ。
 国の審査終了が「再稼働に直結しない」と明言したが、多くの住民が懸念する事故発生時の避難計画はないがしろにできない課題だ。再稼働の是非とともに実効性向上に絶えず向き合うことが求められる。
 町長選の無投票は今回で4回連続となった。同日程で告示された町議選は一時定員割れの臆測が流れた。豊富な地方政治の経験を生かし、町の未来を担う人材を育むことも必要だ。
(石巻総局・樋渡慎弥)


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2019年10月23日水曜日


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