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「見ている暇ない」「元気もらえた」 天皇陛下即位礼正殿の儀 被災者の思いさまざま

 22日、時折激しい雨が降る中、即位の礼のため皇居に向かわれた天皇陛下。いつも通り穏やかな表情を浮かべ、沿道で待ち受けた人たちに、にこやかに手を振った。陛下の“晴れの日”を一目見ようと、皇居周辺の沿道に傘を手にした人たちが集まった。
 赤坂御所の正門前で見守っていた埼玉県深谷市の無職女性(68)は「穏やかな表情のお二人を見られてよかった」と感激した様子。名古屋市の会社員外山紗恵子さん(33)は「今日という日に両陛下を見られて感無量です。ずっとこの日を楽しみにしてきた。これからも両陛下を応援していきたい」と笑顔を見せた。
 台風19号の被災地では、片付けや復興に向けた作業に追われた被災者から、即位の礼のテレビ中継を「見ている暇はない」という声も上がった。
 いわき市の避難所では中継を見る人はまばら。同市の無職新妻好幸さん(65)は「みんな疲れていたり、家の片付け作業に追われていたりで、見ている暇はない」と話した。宮城県丸森町の元町職員湊剛さん(91)は土砂が流れ込んだ自宅の片付けの合間にニュースを見た。「今は片付けでいっぱいで頭に入らなかった。まずは復旧が第一。その後、心からお祝いできたらいい」
 前向きに捉える声もあった。本宮市の避難所でテレビ中継を見た橋本美恵子さん(88)は「先が見えないが、少し元気をもらえました」と笑顔。市内の別の避難所にいた遠藤嘉子さん(92)は「あまりにもきれいで、言葉にならない」と涙ぐんだ。
 家族で営む生花店が浸水し、枯れた花を片付けていた丸森町の古川和也さん(40)は「最近は暗くてつらい話題ばかりなので、今日をきっかけに世の中が明るくなってほしい」と願いを込めた。


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2019年10月23日水曜日


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