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カブトムシで「心の復興を」 金足農高、大船渡の小学校に贈り3年

贈られたカブトムシを手に取る児童=7月、大船渡市(金足農高提供)

 秋田市の金足農高は、造園緑地科の生徒が卵から育てたカブトムシを、東日本大震災で被災した岩手県大船渡市の赤崎小の児童に2017年から贈っている。
 同科の宮腰明教諭が、剪(せん)定(てい)した枝を置く校内の廃材置き場で毎年繁殖するカブトムシを見て、被災地に贈ることを思いついた。ほかの教員や生徒も賛同し、取り組みが始まった。17年は赤崎小をはじめとした岩手県沿岸部の3校に成虫計35匹を贈った。
 赤崎小とのカブトムシを通した交流は続き、3年目の今年は7月中旬に生徒たちが訪問し17匹を届けた。
 宮腰さんは山間部の北秋田市出身で、カブトムシは身近な存在だった。「遊んで喜ぶのは子どもに共通のことだと思う」とし、「岩手に持参した最初の年は、児童の歓声がすごかった。喜びという感情を復興させたい」と狙いを話す。
 カブトムシを贈る取り組みは今年で一区切りとなる。宮腰さんは「児童たちにとっては、これから大きな災害が発生した際に被災地を支援しようという心を育む機会になったのではないか」と語った。


2019年10月23日水曜日


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