宮城のニュース

宮城で大豆壊滅 台風の被害額3億円超 大豆畑1565ha冠水・浸水

発芽した大豆を手にする畑山さん=23日、大崎市古川

 台風19号で、北海道に次ぐ全国2位の大豆主産地として知られる宮城県内は大きな被害に見舞われた。県のまとめ(23日現在)で大豆畑1565ヘクタールが冠水・浸水、被害額は約3億7000万円に上る。集計が進めば被害はさらに広がる見通しだ。
 「壊滅だと思ったら力が抜けた。これまでにない豊作を期待していたのに」。大崎市古川の農家6戸でつくる農事組合法人「大地・西荒井」の代表畑山敏昭さん(65)がうなだれる。
 近くを流れる渋井川の氾濫などにより、約13ヘクタールの畑のほぼ全てが冠水。10月下旬からの収穫を待つばかりだった大豆は3日間、水に浸った。畑山さんは「しわや割れ、着色の原因になる。収穫できても商品になるかどうか」と語る。
 畑には、周りの水田から流れ込んだ稲わらが多い所で20センチほど堆積した。23日に湿ったわらをかき分けると、既に発芽している大豆が見つかった。コンバインの故障につながるため、稲わらを手作業で取り除かないと収穫にも入れない状況だという。
 大崎市の作付面積は約1800ヘクタールで県内で最も広い。県によると、大豆がすっぽりと水に沈んだ「冠水」は約180ヘクタール、一部が水に漬かった「浸水」は約500ヘクタール。石巻、登米、栗原各市などでも生産が盛んだが、23日までに県に被害報告は上がっていない。
 県農業政策室の担当者は「コメの収穫が9割終わっていただけに、収穫前の大豆の被害が際立っている。調査中の自治体も多く、全体像の把握には時間がかかる」との見方を示す。
(佐藤理史)


関連ページ: 宮城 社会

2019年10月26日土曜日


先頭に戻る