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角田の宇宙米実った 冠水で収量減も「希望に」

雨で水がたまった水田で、「宇宙米」の稲刈りに取り組む子どもたち

 角田市の市民グループ「夢☆宇宙米プロジェクト」は26日、同市小田の水田で、宇宙へ飛び立たせた角田産ササニシキなどの種もみから育った稲を収穫した。台風19号による大雨の影響で収量は少なくなりそうだが、約40人が実りの秋を実感しながら刈り取った。
 「宇宙のまち角田」の新しい名物にしようと、プロジェクトメンバーの農業佐藤裕貴さん(41)方の水田約2アールで苗を育てた。
 宇宙をテーマにした学習活動を行う「日本宇宙少年団かくだ分団」の子どもたちや、宇宙航空研究開発機構(JAXA)角田宇宙センターの職員らも参加。前日からの大雨で水かさがある水田に入り、作業した。
 水田は台風19号で冠水被害に遭い、収量は当初目標の50キロより少ない25〜30キロを見込む。グループ代表の会社社長森真孝さん(42)は「何とか収穫できて良かった。子どもたちや地元の希望になってほしい」と話した。
 来年の作付けに向けた種もみも採取する。コメの試食会も行う予定。
 角田宇宙センターの吉田誠所長(59)は「困難を乗り越えての収穫は探査機『はやぶさ』の挑戦に似ている。宇宙のまちづくりへ、市や地域と連携を深められればいい」と語った。
 種もみの打ち上げは、民間の宇宙利用を支援する企業にグループが依頼した。5月4日、ロケットで米国から出発。国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に保管され、約1カ月後に地球へ帰還した。


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2019年10月27日日曜日


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