福島のニュース

無情の豪雨 福島・相馬の保育園が浸水 子ども受け入れ再開早々「同じ月に2度も…」

浸水の後片付けに追われる職員ら=26日午後2時50分ごろ、相馬市中村の中村報徳保育園

 低気圧の影響による25日夜の豪雨で、相馬市中村の中村報徳保育園がまた床上浸水した。台風19号の被害を乗り越え、子どもの受け入れを再開したばかりだった。施設の関係者は「こんな短期間に2度も被害を受けたのは初めて」と肩を落とした。

 同保育園は26日午後、職員らが一時は水浸しだった鉄筋2階の建物からごみを運び出した。35センチほどの浸水があったといい、園庭の壁に茶色い線がくっきりと残った。
 川沿いの低地にある同保育園は浸水対策が長年課題だった。盛り土した土地に施設を建て、水を外にはき出すポンプを配備。入り口に設置する取り外し可能の止水板も用意し、万全の備えを取っていた。
 しかし、25日夜の豪雨は対策を上回った。市内では1時間に約50ミリの激しい雨が降り、川のようにあふれかえった一帯の水が容赦なく、保育園と隣接する系列の幼稚園に流れ込んだ。
 台風19号では近くの宇多川の氾濫も重なり、53センチの浸水があった。床を張り替え、砂場も消毒して砂を入れ替えるなど対策を施して21日に子どもたちの受け入れを再開。幼稚園も23日に再開したばかりだった。
 保育園では0〜2歳児の120人を受け入れているが、再開時期は未定。「これまで4、5回の浸水被害を経験したが、まさか同じ月に2度も被害に遭うとは…」と保育園長の永井千昭さん(76)。
 「早く施設を再開させたいが、小さい子どもを受け入れるためには衛生面の徹底も大切。もう一度念入りに清掃し、再開時期を決めたい」と話した。
 台風19号による浸水と断水の影響で、福島県内の認可保育所・認定こども園は最大で32施設が系列施設で子どもを受け入れることができず、一時休園を余儀なくされた。
 地域の公共施設を借りるなどして子どもたちを受け入れ、今なお復旧の見通しが立っていない施設もある。県内の公私立幼稚園も多数が被害を受けた。
(神田一道)


関連ページ: 福島 社会

2019年10月28日月曜日


先頭に戻る